2020.01.27

軽やかなダンスのように、流れる音楽のように

三つ子の魂百までといいます。

私が立ち戻るコーチングのイメージは、20年前の体験に遡ります。

コーチングのトレーニングは、アクティブラーニングの形をとっています。
今でこそ一般的になりましたが、20年前はまだ新しい仕組みでした。

私も、最低限のトレーニングを経た後は、できるかどうかは別としてすぐに「コーチ」をし、「コーチングスキルを教え」、「コーチを受ける」を同時進行で行うこととなりました。
初心者ですから、それはギクシャクするものです・・・苦笑

ある時、あるクラスを担当することになりました。

クラスのタイトルは、確か、「コーチングのスタンス」・・・みたいな感じだったと思います。
(正確なタイトルは忘れました 苦笑)

ところが、マニュアルを読んでも、クラスをどう作ったらいいのか、さっぱりわかりませんでした。

コーチとは、
「正直である」
「相手を尊重する」
「常に相手への興味を持っている」
「自らフィードバックをもらう」
「率直に要望する」
「冗談を言う」

そんなキーワードが並んでいます。

先生と生徒、監督と選手、上司と部下でありがちな、指示する側とされる側という関係性とは違うことはわかる。

でも、、、
具体的にどういうスタンスなの?
そもそもなぜ「スタンス」に、マニュアルのページがこんなに割かれているの??

新米コーチには、想像が及びませんでした。

そこで、ふと思い立ち、英語の原本のマニュアルを見せて頂きました。

英語版のマニュアルの目次の中に、「コーチングのスタンス」の箇所を見つけた瞬間、ぱあっとイメージが広がりました。

色鮮やかに、躍動感溢れるイメージが。

目次にかかれていた項目のタイトルは、「Lightning and Dancing」

軽やかに、ダンスを踊るように、相手をよく見て、息を合わせて、尊重し合いながら、
音楽に乗って、創り出したい姿を共に目指していく

このダンスは多分、二人で踊るワルツのようなイメージではないでしょうか。

コーチングカンバセーションってこういう感じなんだ、体感で「スタンス」がつかめた気がしました。

コーチングを学び始めたリーダーの方々から、よくこんな質問を頂きます。
「どうしても沈黙が我慢できないんです。
相手が黙っていると不安になったり、じれったくなったりして、自分が話してしまいます・・・」

そんな時、これも英語マニュアルの中の一文を思い出します。

『音楽には、音符も大事な要素だが、休止符も大事な要素である。』

確かに、休止符を使わず、曲は作れません。
沈黙のないやりとりも、「対話」は作り出せないのですね。

Lightning and Dancing

そこには、信頼関係により支えられるパートナーシップが根底にあることがわかります。

部下の方と、1on1の時間を設けている方も多いのではないでしょうか。

部下との1on1の時間、軽やかなダンスになっていますか?
流れる音楽になっていますか?