体験談 02

スーパービジョン

会社名 人材サービス業
役職 社内コーチ
コーチングの種類 スーパービジョン

※スーパービジョンとは、すでに資格や経験を積んだコーチが、更なる成長にむけて自身のコーチングセッションを題材にセッションを受けるプログラムです。

私がSupervisionを始めたのは、インターナルコーチとして活動して3年経過したタイミングでした。自分のコーチングについてフィードバックを受けることで、客観的に品質を確認し、必要な改善点を明確にしたいと思ったからです。3か月にわたり、プレセッション1回と、録音のフィードバックセッションを4回実施していただきました。
 
通常、文字に起こしたコーチングのログを目にすることはあっても、自分とクライアントの音声を改めて聞くことは稀です。正直、コーチングセッションを録音すること自体、クライアントの心理的障壁になるかと思い躊躇する気持ちがあったのですが、この目的を伝えたところ快く承諾いただけました。自分で録音を聞き、ログに起こすプロセスがまず、気づきの宝庫でした。自分の相槌や質問の癖や傾向、PCCマーカーでできているところとできていないところの差がはっきりとわかります。
 
それを踏まえてのSupervisionセッションでは、コーチからのPCCマーカー評価をいただけるのはもちろん、「対話のこの部分で、もしほかの選択肢をとるとしたらどんなことが考えられる?」と、未来へ向けた可能性についてコーチと対話できたのが大きな収穫でした。「要するに、このクライアントさんは行動に向けて何が障壁になっているのだろう?」と、セッションを俯瞰して、コーチとしてより高い視点で見ることも促していただきました。これをきっかけにクライアントの「行動」に焦点を当てたことで、次からのセッションでは、実際にクライアントが自ら周囲へのインタビューを企画実行するなど、一気にクライアントさんの行動が加速しました。
 
コーチングセッションは、クライアントの守秘義務の上で実施されることでブラックボックスになりがちな構造です。だからこそ、定期的に内容を客観視し、クライアントの可能性をより高める内容にできるよう、Supervisionプログラムを活用していくことが重要だと感じています。