「●●さんね、すっごく優秀なんだけど、ハラスメントまがいのこと、しちゃうんだよ」
「女性役員といってもその手前の幹部候補生にできる女性が育ってないのよ」
「若手の離職率が上昇していてね。非常に受け身で、打たれ弱いんだよ」
こんなお悩み、多いようですね。
そして巷には、そんなお悩みを抱える方を誘惑するようなソリューションが溢れています。
「ハラスメント対策マニュアル」
「女性向けキャリアビジョン構築研修」
「若手のモチベーション向上セミナー」
でも、本当に、そこなんですか???
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私は2010年から2013年の期間、中国に駐在をしていました。
当時は、PM2.5が大問題の時期。
私も、ひどい気管支炎を患いました。
病院から様々な薬を処方されましたが、咳が止まれば副作用がひどく、薬を変えると全く効かず・・・
咳は半年続きました。
そのしつこい咳を止めてくれたのは、なんとアロマセラピーでした。
アロマセラピーは、主にフランス、イギリスで民間療法として発展してきたものです。
原料は、草木の花・葉・茎などです。
我々が、のどが痛いとき生姜湯を飲んだり、傷口にヨモギの葉をつぶして塗ったりしていたのと同じ発想ですね。
(※アロマセラピーを医療行為に使用することは、現在日本の薬事法では禁じられています)
アロマセラピーは、東洋医学に通じる考え方で、処方されます。
東洋医学の特徴を、私なりの解釈で簡単に表現するならば、、、
西洋医学 vs 東洋医学 = 課題解決 vs 能力開発
あまりに簡単すぎるというか、乱暴な解釈なので、もう少し捕捉します。
例えば、ある症状に対して、症状そのものや、症状が出ている部位に治療を施すことが多い西洋医学。
それに対し東洋医学は、症状は全身のバランスの崩れとみなします。
そして、バランスを整え、身体が本来もつ治癒力を引き出し、自己回復力を最大化するための処方をします。
咳が出ているから咳を止める薬、とは限らない、ということです。
(これでも、相当大雑把で、私的な「解釈」入りなので、正確にお知りになりたい方はきちんとお調べください!)
それぞれに特長があり、場合によって使い分けるのが一番だと思います。
ただ、西洋医学に慣れ親しんでいた私にとって、アロマセラピーによって、咳が止まっただけでなく、
肩や首の凝りまで治ってしまったことは衝撃的でした。
アロマセラピーや東洋医学のアプローチに一気に興味を持ちました。
そして知れば知るほどに、はまっちゃいました!
なぜって、東洋医学の考え方は、組織やリーダー開発の課題へのアプローチに通じるところがとても多いのです。
組織は、人の集合体です。
あたかも、人体にそれぞれ優れた機能を持つ臓器があるようなイメージです。
臓器はそれぞれに優れていますが、つながりあって作用し合わなければ、ただの肉の塊です。
つながり合い、作用しあうために神経や血管(血液)や筋肉が張り巡らされています。
組織では、コミュニケーションやルールやインフラに該当するイメージです。
身体に課題が見つかると、東洋医学では、全体像とそれぞれのつながりを観察します。
全身のバランスの状態を見るためです。
何が、どこで、どのように作用して、この現象が出ているんだろうか?
この現象が、今、他に影響しているとしたらどこだろう?どんな影響だろう?
この人の身体の特徴は?
どんな潜在能力を持っているだろう?
何歳まで元気で生きたいのだろう?
どんな生活を送りたいのだろう?
そのために今何を優先すべきだろう?
という風に。
組織の課題にも使えますよね??
ハラスメントは、なぜ起こるのでしょう?
当人だけの問題?
その上司は?
そのまた上司は?
部下はただの被害者なの?
会社が置かれている状況は?
そもそもどんな組織文化を目指しているの?
という風に。
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多くの組織も、西洋医学のアプローチに慣れ親しんでいるように思います。
でも時には、東洋医学のドクター気取りのコーチに問診させてくださいませんか。
組織が本来持つ、治癒力を上げるアプローチを見つけることができるかもしれません。