大型の受注がかかったプレゼンテーション
重要な案件を持ち込む役員会議の場
大勢のお客様の前での講演会 など
仕事をしていて、「自分自身の最高の状態をここに合わせていきたい」、と思う場面ってありますよね。
スポーツアスリートや、歌手や講演者などプロフェッショナルは、自分なりの最高のパフォーマンスを引き出す技を持っています。
我々も、自分の仕事においてはプロフェッショナルと捉えると、そんな手法をぜひとも身につけておきたいものです。
緊張しそうな状況でも、アウェイで不利な環境でも、想定しないことがおこっても、その瞬間超集中して対応できる状態。
そして、高いパフォーマンスを発揮している状態。
これらを「フローにはいる」「ゾーンに入る」などと表現します。
人は、物理的に不安定な土台の上に、安定してたっていることができません。
同様に「フロー」に入るときは、心理的に安定した土台を創り出すことが必要です。
プロフェッショナルたちが本当に素晴らしいのは、常に変化する中でも、自らの力で自分を安定させ「フロー」「ゾーン」に入りこみ、高いパフォーマンスを出し続けることにあるのではないかと思います。
そのように個々のプロフェッショナルが安定していることは、チーム全体が安定した環境を創り出しやすい、という事につながります。
自分をコントロールできる強い個がそろうチームは、だからこそ安定感があるといえるでしょう。
部下は、上司の言動の影響を受けやすい存在です。
上司の状態が安定せず、いわゆる「お天気屋さん」であったりすると、部下にとっては毎日、毎回今日の様子をうかがってからアプローチせねばなりません。
部下の安定した環境は確保されにくくなります。
結果、彼らのパフォーマンスにも大きく影響してしまいます。
組織の環境を左右することだとすると、上司が「フロー」を作りだすスキルを持つことは想像以上に効果がありそうです。
重要な役員会議はもとより、部下との1on1の場、プロジェクトなどの定例会議、自分の個人としての大事な作業の場・・・・
その一つ一つに向けて、自分の状態をコントロールする方法を取り入れられたら、自分がパフォーマンスを発揮できるという以上に、大きな影響力になります。
「フロー」に入る、その方法について、PartⅡにてより詳しくご紹介します。