2020.05.11

再出発戦略

異例の自粛GWでした。
皆さんのGW、いかがでしたか?

COVID-19で我々の生活は一変しましたが、自然も大きく変化していますね。

毎年大勢の観光客が訪れるプーケット島。
絶滅も危ぶまれるオサガメの巣穴がこの20年のうち最も多く確認できた。

そんな日経新聞の記事を友人が送ってくれました。

USA Todayでは、大気汚染の改善により感染死者の20倍の人命が救われたと、報道しています。

ベネチアでは水が透き通り、東京・NY・インド・中国では空気が澄み渡り・・・

人間が経済活動を止めると、自然が息吹きを取り戻す・・・・
こんなにも早く、こんなにも如実に。

映画『もののけ姫』の、森の賢者の言葉がよみがえります。
「木植エタ。木植エ、木植エタ。ミナ人間抜ク、木戻ラナイ。人間殺シタイ」

経済活動は大事です。
けれど、同じやり方に戻ってはなりませんね。

最近、「出口戦略」という言葉を、耳にすることが増えました。

国や地方自治体は、全体を出口へ導く基準と施策を講じる義務があります。
そのための、大事な戦略だと思います。

ただ、もともと「出口戦略」とは、敗勢の状況下、損害を最小限にとどめて撤退することを意味する軍事用語です。

地球のことも考えて共存する新しい生き方を考えよう、というムード強まる中、劣勢だから逃げようっていう身勝手な、しかも軍事用語で語るなんて。

センスなさすぎ~

全く未来を描こうっていう動機づけになりませんよね、これじゃ。

数カ月前にコーチングを始めた、ある社長さんがいらっしゃいます。

コーチングのテーマは、後継者開発。
彼の「出口戦略」ともいえます。

リーマン以上の経済的ダメージといわれる事態です。
彼の会社も、これからまだ厳しい状況が続くことは、ある程度予測できています。

しかし、今彼は次期社長を中心に、社員と「再出発戦略」を描いています。

売れていたがゆえに、戦略に合わないのに、リソースを割き続けてきた事業。
現業の忙しさを理由に中途半端にしてきた新規事業。

やめるものはやめ、育てたい事業には思い切ったリソース配分をする議論です。

元に戻るのではなく、違う形で再出発しよう、と次期社長を鼓舞しています。

新社長が、今までの延長ではなく、自分の会社として新たなスタートが切れるよう。
そのためには大胆に過去を切り捨て、一新したほうがいい、と考えています。

社長にとって、新社長の「再出発戦略」を共に描くことが自分の「出口」なのです。

捨てる事業に関わってきた社員にとっては、つらい局面でもあります。
けれど、世界中で先が見えない中で、未来をつくるための議論は、ZOOM上であっても活気があります。

深刻に重たいムードで出口戦略を検討するのは、国や自治体に任せましょう。

出口の先の経済復興を担う我々は、新しい在り方を自分のビジネスで実現できるよう、準備するのが今の仕事だと思っています。

おうちに居ながら、意識やイメージは外へ外へ、未来へ未来へ~~

そして私の意識も、元に戻るのではなく、この体験を活かさなければいけませんね。

これからは、売るときも買うときも、働くときも生活を楽しむときも、森の賢者を思い出すことでしょう。

自分だけが、人間だけが、うまくいくわけはないんだということ。
自分の無関心さや、配慮ない行動が、他人を脅かす、ということを、身をもって体験しているのですからね