今更ですが、サンドウィッチマンにはまってます。
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子供服店
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客: 子供服わかんねえんだよなぁ~
でもかみさんに頼まれたからな、きいてみよう
すみませぇん!
店員: いらっしゃいませ~
客: 服を買いに来たんですけど
店員: わっはっは(笑)いやいや~、お客さん、入りませんよ
客: 俺のじゃないですよ!
(笑)
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携帯ショップ
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店員: いらっしゃいませ。
客: 携帯調子悪くなっちゃってさ。機種変したいんだけど。
店員: 機種変ですね、できますよー
客: でもさ、ちょっと俺あんま時間ねぇんだよ。すぐできっかな?
店員: あ、じゃあチンピラが来たって言って急がせますんで。
客: 何だよチンピラが来たって!感じ悪いよ。思ってもさ、俺に言うなよ。
(笑)
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※ YouTubeから引用、一部割愛・編集させて頂いています。
思わず「ぷっ」と笑わせるパターンの一つが、「そのまま言う」。
普段、私たちは、コミュニケーションをとっている時、自分に見えたこと、聞こえたこと、自分が感じたことを、
「常識」に当てはめたり、「相手」の反応を慮ったりして取捨選択します。
都合の悪そうなことは、見たけど見なかったことにしたり、感じたけど感じなかったことにしているわけです。
でも、そうやって普段我々が消し去ってしまうところも、富澤さんがそのまんま言っちゃう。
オトナのくせに子供服屋で服買う気かよ~
この人チンピラみて~
「それ言っちゃっう~」みたいなところで、笑っちゃうんでしょうね。
日々我々の脳は、相手とのやり取りの中で発生する膨大な情報を瞬時に自動計算し、我々さえ気づかない間に、
円滑なコミュニケーションや人間関係を成り立たせてくれているんだなぁ~、と。
笑いながらも、そういう事実に、改めて気づかされるのです。
でも、、、
見たけど見なかったことにしてその場で言わなかったこと、
感じたけど感じなかったことにして意識の外に追いやったこと、
そういう情報や感覚は本当に要らない情報だったんでしょうか?
その時のコミュニケーションや人間関係を円滑に進められたので、それはそれで正解だったのでしょう。
でも、そのままなかったことにしてしまってよかったのでしょうか?
ちなみに、「忖度」は論外です。
忖度は、見たけど見なかったことにした自分をしっかり認識・記憶しています。
かつ、誰か(結局は自分)の利益のためという明確な目的をもってとってる行動です。
全くもって頂けません!
ここで疑問を呈したいのは、自分ですら選択した瞬間忘れているような事実について、です。
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コーチングの中で重点を置かれる手法の一つに、「リフレクションラーニング」というものがあります。
リフレクションというと、一般的には「熟考」「内省」などと訳されます。
このリフレクションがおこると、突然、本人でさえ「自分が知っていることを知らなかったこと」が表出することがあります。
ある方とのコーチングで、業務上の深刻なトラブルについて話していました。
ふと黙り込まれたので、私も黙って次の言葉を待っていました。
だいぶ待った後、口を開くと、
「全然関係ないんですけどね、、、先日異動を伝えられた時、上司の言葉遣いにすっごい違和感を持ったんですよね。」
と言い出しました。
何に違和感を覚えたか散々考えた末、
「言葉遣いじゃない、なんかすごく顔色が悪かったんだ・・・!」
と気づいたのです。
「思い出した」というよりも、
改めて記憶の彼方の感覚を探った結果見つけた、この方にとっての新しい事実であり、「発見」に近かったようです。
異動の話に関心が向いていた
上司の個人的なことに踏み込みづらかった
上司から業務上の話以外はする気がない雰囲気を感じた
あとから色々説明はつけられますが、なかったことにした情報があったことは事実で、それを初めて認識したのです。
その上司は、それからしばらくして長期の休暇に入られているとのこと。
今思うと「あの時からすでに兆候があったのでは、、、」と、表情を曇らせました。
同様に、
会議で見たこと感じたこと、
机で作業中周囲から聞こえてきたこと、
そんな中にも、部下の話、ちょっとした表情から投げかけられていた情報があったのではないか・・・
自分にとって不都合で、なかったことにしてしまっていたこともあったのではないか・・・
自分が捨ててきた情報を、持っているであろう部下や関連部門の人たちと早急に話す必要がある
そういって、その方は帰られました。
リフレクションという言葉には、もともと「反響」「影響」「反射」といった意味もあります。
リフレクションラーニングとは、「熟考」「内省」の結果、現在の思考と過去のちょっとした感覚や情報との
「反響」「反射」を引き出すことに本来の価値があるのではないかと、私は思います。
自分の意識にあることや関心のあることと、記憶の彼方に置いて来たこととが何かのきっかけにより反射し合い
キラッと光ったり、影響し合って見えてきたり。
そういう感覚を引き出す力があるように思うのです。
人間の脳は、あったことをまるでなかったかのようにすることもできれば、
ないはずのものを急に具体的に引き出してきて、大きな意味を与えたりすることもできるんですね。
サンドイッチマンのコントには、
普通に見なかったことにしていることや、感じなかったことにしていることに存在感を与えて笑わせるところがあります。
それができるのは、私たちがなかったことにするために使っている「常識」や「当たり前」というものに深い関心を寄せて、日々観察し、洞察し続けているからなのでしょうね。
この観察眼と、洞察力、コーチとして学ばされますね~
ということで、今夜もまた遅くまで見ちゃうなぁ、サンドウィッチマン・・・
みなさん、ウィルスに感染しないよう、睡眠、栄養をたくさん取りましょうね。